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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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3743.

「……何か見えるか」

 黒煙も一段落ついたころ、岩屋は再びベンターナへと聞いた。ベンターナは目をよく凝らしてみて、燃え尽きたバリケードのさらに向こうをみようとする。

「いえ、誰もいないように見えますね。無人なのではないでしょうか」

「無人だと」

 無人、という単語に反応を示したのは輸送班長だった。

「そんなはずはないだろ。今までここを何度も通っていたが、誰かがいなかったということはなかったぞ。必ず、こちらに向かって何かしらのアクションがあったものだ」

「しかし……」

 ベンターナはなおも輸送班長へと答えようとしていた。

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