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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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3738.

「突撃をしかけるとしても、場所次第だな。ここは脇道があるのか?」

 岩屋は、たまたま横にやってきていた輸送班長へと尋ねる。

「ああ、いつも使っている道があるんだ。今までと同じことさ。ただ、すべてその道を通ろうとすると、補助金は受け取れないな。罰金も払うことはないだろうが」

「ん、どういうことだ。期日までに行ければ補助金が出るんじゃないのか」

 岩屋は違和感を感じて、輸送班長へと聞いた。

「いや、ちょっと違う。正確には、期日よりも速く着ければ、補助金が出る。だ。期日よりも遅く着いてしまったら、その時には1日当たりの金額が加算されていく。早かったら補助金の金額が増えていくという仕組みだ」

 山賊らの狙いは、その補助金なのかもしれない。そういう点は当たっているかもしれない。ただ、それがどこまで当たっているのかということについては、今までの山賊の話から、彼らに直接渡されているのではないということだけは間違いがないようだ。

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