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「それで、これからどうするんだ」
峠を下がろうとすると、今度は多数の関所がある。まだ団子を食べている班員もいる中で、岩屋へと輸送班長が聞いた。
「なに、変わりはしないさ。だが、すでにこちら側の、メリースド側にある関所の誰かが連絡を入れているだろう。もしかしたら警告もなく一方的に射撃されたとしても、おかしくはない」
「じゃあどうするんだ。できるだけ攻撃はしたくないのだろ?」
「おや、君は、こちらに危害を加えてくるような連中を味方と認識するのかい」
岩屋は笑いながら輸送班長へ答えていた。




