僕の異世界復讐話し

3712.

「こいつら、痛みを感じないのか？」

　それぐらい、猪突猛進という形で突っ込んでくる。それらはしかし、二人へと届くことはない。

「いや、一瞬だけひるんでいる。矢が当たった瞬間だけだが。となれば、ここで止まればより恐怖が待ち受けているということだろう」

　平たく言えば、誰かから脅迫を受けているということだ。テッセラはまずは彼らから武器を一つでも取り上げるべきと考え、突っ込んでくる山賊の一人を捕まえることにした。