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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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3705.

「あれが山賊の壁だ。遮蔽壁で、あそこを迂回していくことは難しい」

「できなくはないんだな」

 岩屋が確認のために聞いてみると、本道となるバリケードの脇にけもの道のような細く、未舗装で荒れ道が通っているのが見える。

「一応はある。だがあれを通っていく気にはならん。どうしても通らないといけないときに限って使っている。補助金が欲しい上と、荷物を届けなきゃならん俺らの、どうにかして見つけた妥協点だ」

「それでも山賊に襲われる、と」

 警護がいくらいても、それではいけないだろう。それで岩屋たちがここに連れてこられたということのようだ。

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