僕の異世界復讐話し

3702.

　30分はあっという間だった。武器の準備は、今回はほとんど持って行かない。最低限の鎧は着ていくが、あってないようなもの。それよりかは自身の持ってきているもののほうが圧倒的に役に立ちそうだという判断だ。

「ん、お前らそれだけでいいのか」

　輸送班は岩屋たちが営業所の前に来る時には、すでに準備を全て整えていた。

「ああ、これでいい」

　岩屋たちの格好を見て、思わず不安になったようだ。なにせ山賊相手だというのにも関わらず、あまりにも軽装だったからだ。