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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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3702/4203

3701.

 30分、というのは、おおよその時間らしい。

「ああ、君」

 岩屋は所長の前から出て行こうとすると、所長に呼び止められた。岩屋は振り返り、所長の方を見る。すると所長は何か手首に巻くぐらいの帯状のものを持っていた。

「これを持っていきなさい。時間を知らせてくれる装置だ。今回の輸送では、関所でこれを見せることになっている」

「ありがとうございます」

 通行手形の代わりということなのだろう。となれば、山賊もこれを狙ってくるのかもしれない。ただ、それは安物の腕時計だった。

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