僕の異世界復讐話し

3638.

「どうぞ、お入りください」

　3階のドアを開けてもらい、岩屋たちは彼女とともに3階の廊下へと出た。無機質な廊下で、左右に広く道が出来上がっている。その中でも部屋の大きさはまちまちのようで、扉の位置の間隔は不規則だ。しかし彼女は迷うことなくその中でも一番間隔が広く空いた場所を通り、そして扉の前で立った。

「失礼します、フレッド役員様。お客様をお連れしました」

「通して」

　部屋の中から、確かに女性のような声が聞こえる。それを確認してからドアノブを開けた。