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「では、ご案内いたしますので、ついてきていただけませんでしょうか」
案内をするために、受付の人は別の人を呼んだ。チリンチリンチリンと風鈴のような音が鳴る鈴を3回鳴らすと、裏口のようなドアからひょっこりと女性が現れる。
「お呼びでしょうか」
「ああ、フレッドさんへご案内をしてほしい。ただアポイントメントをとっていないようなので、午前11時に空いていたら、でいい」
「承りました。では皆様こちらへ来ていただけませんか」
女性は丁寧な物腰で岩屋たちを受付の裏側にあるドアから内側へと案内した。




