3634/4204
3633.
「失礼します」
岩屋を先頭に、一行は建物へと入る。ここはソーリスの本社ビル。ようやくたどり着いた、これから岩屋たちがここで生活するうえで非常に大切になる場所。ただ、着ている服などは、今までと同じラフな格好だ。ここでは特に必要な作業着はあれども、仕事をするうえでスーツのようなものを切る風習がないらしい。そこで岩屋らはそのままでビルへと入ることにした。
ドアは周囲とは違う、豪奢な装飾が施されたオーク材のようなものだ。そこの取っ手をひいて、ドアを開けるなりまずは岩屋が挨拶をした。




