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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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3630.

「ああこれか」

 ペロースたちが困惑したのも無理はないだろう。なにせコーヒーカップのようなものには歯形がしっかりと付けられていたのだから。

「いや、実はな。この店で少し時間を潰そうと思っていてな。それで入ったのはいいんだが、なかなか商品がわからん。とそこで店員におすすめを聞いたら、これが出てきたんだ」

 岩屋はみんなが座るのを見届けてから、商品の説明を始める。

「コップはクッキー生地を焼き固めた物だ。それにお湯で溶けにくいように砂糖をコーティングしている。普通の砂糖じゃなくて、強いていうなら固めた水飴のようなものだな」

 触らせると、ゴムのように全く滑らなかった。

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