僕の異世界復讐話し

3627.

「……じゃあこれぐらいか」

　といってちょっとだけ言われた金額から少な目を渡す。

「お兄さん、ちょっとばかし足りないねぇ」

「いやいや、少しばかり引いてもらってもいいんじゃないか」

　チラッと小銭を計算した店主が、微笑みかけながら岩屋につげる。それに負けじと、岩屋も言い返す。

「ほら、色がハゲているだろ。それにここだって、バリが残っている。定価よりもちょっとぐらい引いてくれてもいいんじゃないかな」

　少し考える店主に、岩屋はさらに詰め寄っていく。