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「ではいかがされますか。やめますか?」
「いや、やめることはしない」
堂々と岩屋は宣言する。
「ここで引くわけにはいくまい。で、なければ、ライタントやサザキたちに顔向けできんからな。彼らには枕を高くして眠ってもらいたいのだよ。それに、しばらくすると表側からの軍勢も勢ぞろいしてくる。否が応でも戦争に巻き込まれていくことになるだろう。僕たちがここにいるのは、その時の下準備だ。今の政権で、何かしらのゴシップネタや不祥事をたきつける必要がある」
「そこで企業体を利用するということですか」
スカイハルが岩屋へと尋ねた。




