3617/4203
3616.
「起こしてしまいましたか」
スカイハルは窓際から少し離れたところに、壁を背もたれとして座っていた。さすがに狙撃の可能性を考えてか、窓から外を眺めるようなことはしなかったらしい。
「いや構わん。どうせこちらもあまり眠れなかったところだ」
いつもと違うところでは、さすがにしっかりと眠ることができない。先ほどの理由もあるだろうが、それ以上に精神を張り詰めているということだろう。ただ一度目が覚めてしまったのならば、寝るのは難しいようだ。結局岩屋もスカイハルの横に座ることにした。




