僕の異世界復讐話し

3614.

　翌日。昨日とは打って変わって、雨がシトシトと降り始めていた。こうなれば、自然と周囲の音は、雨音に消えてしまう。だが、人出は宿から見るにほとんど昨日と変わりはない。違うものといえば、雨が降っていることで、傘を使う人、頭に雨用の帽子をかぶっている人、雨具も付けずに駆けっている人。いろいろな人が、街道を歩いているのは、見ていて楽しい。その中でも、岩屋たちも、パーカーのように上着に帽子が着いたものを着て、雨の中を歩いていった。