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「ええ、確かに2人ほどが追跡者として自分の後ろをついてきていました。しかし、途中で団体旅行のような集団が2組やってきていまして、そこに紛れて路地へ。そこからうろうろとしていると自然に撒くことができました。今はしっかりと注意して確認していましたが、結局ついてきている雰囲気はありませんでした」
「なるほどな、となれば、彼らが結局何者だったかはわからずじまいか」
岩屋は言いつつ、腕を組んで考える。何者かはわからないが、推定はできる。しかし、それを今したところで関係がない話だ。




