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「まあ話してくれないのはわかっていたよ。それで、君はどの所属なんだい」
「……知らない方がいい」
「おや、口を開いてくれたのかい。これは驚きだ。だが、僕らを追いかけてくる人らなんて、いまのうちには数えるほどしかいないだろう。懸賞金が掛けられているからこその賞金稼ぎ集団か。あるいは反政府組織か、これだったら会議連盟の連中かソーリスか、それとも別のグループか。もしくは都督からの派遣か」
だが彼は、今あげていったそのすべての名前に表立って反応することはない。そのような訓練を積んでいるのだろう。




