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「そうか、思い出したぞ」
しばらく歩き続けていると、やっと岩屋が口を開く。
「どうかされましたか」
「彼らは、昼を食べたあの店にいたんだ。あそこできっと入れ替わったんだろう」
「でも、自分らがどこに入るって、あの時では決まっていませんでしたよ。彼らは何か予知でも使っているっていうことなんでしょうか」
「あるいは、あのあたりの店全員に人を派遣していて、たまたまのところをつかまえているっていうだけの話かもしれん」
ただ、ここでその解答を得ることはできない。それだけの話だ。




