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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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358.

「反乱の兆しがないというのは、とても結構なことですね」

「ええ、枕を高くして寝れますので」

 岩屋はそう言って、奉王将軍に思い切って尋ねた。

「ところで、ここに俺を連れてきた理由を、また聞いていませんでしたね」

「あら、そうでしたっけね」

 そうですよ、と岩屋が言うと、ハハハと岩屋は笑った。それにつられるようにして、フフっと奉王将軍も笑う。

「あなたをここに呼んだのは、特に理由はないわ」

「逮捕、ということにしたことについては?」

「そうでもしないと、貴方は何かにつけてここに来ることを拒むでしょ。その手間を省きたかったのよ」

 ニコッとしている奉王将軍に対して、岩屋は何かはぐらかしているような印象を受けている。だが、それが何かの答えは分からない。

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