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「しかし、よくこのようなものを作ることができたな」
「工業技術力については、一定水準に達しているのは、疑う余地はないようです。さらにいえば、このような道を、おそらくはこの盆地全域に広げているのでしょうから、かなり以前から統一国家としての体裁を整えて、平穏無事な生活を享受していたのだと推察します」
スカイハルが岩屋へと私見を述べる。ただ、それはおそらくは当たっていることだろう。
「遅かれ早かれこの領域に統一国家が樹立されるのは間違いがないことだ。あの砦も、500年ほど昔のものだといっていたが、それも表側でいうところの将軍領のようなものだったのだろう」
岩屋は歩きながらスカイハルへと答えた。
