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「どうだ」
「あいつら、まだ食べています。当分は追いかけてこないでしょう」
「そうか、なら別働隊がいるか、想定外に僕らが早く食べたか、だな」
岩屋は言いつつもライタントと合流して、それから歩を進める。なんといっても今は追跡者を少しの間だけでも離すことができるのは、ほぼ奇跡のようなものだ。
「それで、どうしますか」
「予定通り行くぞ、まずは目的地へと到達。それから他の組との合流だ」
岩屋が言いながらも、ふらふらと横にあった食べ歩き用に作られた屋台へと体が寄っていく。
「さっき昼食べたところでしょう」
スカイハルはそれを引き戻して、街道を歩かせた。




