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スカイハルと岩屋は、少し早めに歩いていた。
「……気づいているよな」
「もちろん。3人ですね。メインは1人、あとは入れ代わり立ち代わり、ですね」
「さすが」
岩屋は歩きながらも話している。周りはざわざわとゆるやかな騒がしさがあり、きっと岩屋とスカイハルの話なんて聞いている人はいない。それもあって、今度はわざと近くの店へと入ってみてみる。
「……そうだな、これぐらいがちょうどいいんじゃないか」
男二人の旅路なんて、このあたりでは珍しくないらしく、けっこう愛想よく店員さんも応対してくれていた。




