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354.
「何か話さないか」
岩屋は、さらに兵に語りかける。だが、兵は、その無表情な顔を一切崩すことなく、ジッと岩屋を見ていた。それが不気味に感じた岩屋は、ゆっくりと視線を外へと移す。護送車は後部が鉄格子でできていて、他は鉄板のような板で囲われている。だから、どこを走っているのかというのははっきりと分かるのだ。
ずいぶん昔に奉王将軍と出会って以来の道ではあるが、その光景はほとんど変わっていない。そのため、岩屋は記憶と照らし合わせて、あとどれくらいかというのが分かっていた。
「何か話さないか」
岩屋は、さらに兵に語りかける。だが、兵は、その無表情な顔を一切崩すことなく、ジッと岩屋を見ていた。それが不気味に感じた岩屋は、ゆっくりと視線を外へと移す。護送車は後部が鉄格子でできていて、他は鉄板のような板で囲われている。だから、どこを走っているのかというのははっきりと分かるのだ。
ずいぶん昔に奉王将軍と出会って以来の道ではあるが、その光景はほとんど変わっていない。そのため、岩屋は記憶と照らし合わせて、あとどれくらいかというのが分かっていた。
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