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バンっとドアが勢いよく開かれた。さっきも男よりも一回りもふた周りも大きくした男がやってくる。どかどかと歩いてきては、通りのところに面しているドアに鍵をかけた。
「ツレがいるんですが」
「それを早く言え」
アルダースの言葉に再びドアの鍵を開け、今度は岩屋たちを見つけるやすぐに中に入れと、ジェスチャーで伝えた。
「これで全員か」
「そうです。あなたが鍛金工のプロープ氏であっていますか」
「そうだ、誰からここのことを聴いた」
「ここから1時間ほど離れたところにある砦の土産物屋の主人、フーリオからです」
「だったらいい、いいかここのことは誰にもいうなよ」
プロープが岩屋ら全員を睨め付けつつも言った。




