僕の異世界復讐話し

3546.

「こんにちは……」

　ドアを開けると、誰もいない。アルダースは入りながらも周りを見回す。すると、何かあればこれを叩けと乱雑な字で書かれた看板と、フライパンと20cmくらいの鉄の棒が置いてあった。どうやらこれのようだ。

「よいしょっと」

　全部鉄製らしくかなりの重さがある。だがそれを叩けというのであれば、これを叩くしかないだろう。

「どなたか、いませんかー？」

　叩きながらも、1分ほどアルダースは誰か来ることを期待しつつ待つこととなった。