僕の異世界復讐話し

3543.

　少し離れたり、再び近づいたりしながら一行は1時間ほど歩き続けた。そしていくつかの分かれ道を通り、いくつかのカーブやアップダウンを抜けたところにようやく目当ての看板を見つける。

「こっちだな」

「ですね」

　後ろからゆっくりと、しかし先導から離れすぎることなく岩屋とスカイハルは歩いていた。アルダースらが歩いていた今までの街道とは明らかに細くなっている道へと足を踏み入れていく。それこそがシュトウラへと続く道だと、看板は示していたからだ。