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「さあここだ」
ただの木の扉に見えるそこへと案内をされた岩屋一行は、手紙など、ここでもらったものについては全て表から見えないようにして、さらには何かあってもいいように、土産物として適当にフーリオから渡された。砦の岩垣の一部だったり、ここから見える風景がだったりするが、それでもここでの特有の土産物に違いはない。
「今までの協力、感謝する。何かあれば、また会いたいところだな」
岩屋は言いつつ、フーリオへと礼を告げる。
「構わんさ、仲間が増えることはこちら側としては大歓迎だからな」
フーリオが答えた。




