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「さて、僕たちが提示した条件については、どうかな」
岩屋が尋ねる。少なくとも人数が少なくて、結論に至るまではスピーディーに進むようだ。
「我々は、貴殿らの要請を受け入れることとした。ただし、さすがに無制限に物資の補給などを行うわけにはいかない。それは理解してくれているものと信じている」
「当然。そもそも、いかなる組織といえど、無限の物資を持っているわけがないからな」
岩屋はフーリオへと答える。そのうえでフーリオは周辺地図と銘打たれたものを、机にある剣の近くに広げた。




