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「ちょっと話合わせてもらってもいいか」
「ええ、どうぞ」
フーリオが両手を差し出して、どうぞ、と言ってきたので岩屋はメンバーを集めて輪形になった。
「それでどう思う」
表側の方の言語で岩屋は話し出す。会話の内容が発覚することを恐れたためだが、もしかしたらこれについても知られているかもしれない。
「どちらにせよ、いつの日にかはこのような協定を結ぶことになっていました。それならば、今したところでよろしいのでは」
話し出すのはテッセラだ。こういう時には、一般隊員からはじめて幹部隊員、そして副隊長、そして決を採るための隊長と意見を言うのを通例としていた。




