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「あなた方を信頼しましょう。ここにあるものをお見せするのも、その信頼の証として受け取っていただければ」
「ありがとうございます」
彼は言いつつも、部屋の中央に鎮座している大きな机と、その上にこれでもかとうず高く積まれている武器を、岩屋たちに見せた。
「古代から、この土地に伝わる武器の数々です。しかしながら、そのほとんどは模造品であり、使うに値しないものばかり」
「ではここにあるこれらは使える武器ということで、間違いないですね」
岩屋の問いに、彼はうなづいてみせた。




