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3501.
土産物屋の店主だったようで、店員に一瞥するとさっと道を開けてくれた。店員はじろじろと岩屋らを品定めするかのようににらみつけている。
「お客様だ、しっかり見張れ」
彼が店員へと静かな声で伝えると、しぶしぶといったところで店員は岩屋らから目線を外した。土産物といっても、昔の刀の模造品や、この砦の見取り図といったものばかりで、それもかなりの粗悪品だ。捕まらないのが不思議なものだが、ほかの店も似たり寄ったりの状態なのだろう。
土産物屋の店主だったようで、店員に一瞥するとさっと道を開けてくれた。店員はじろじろと岩屋らを品定めするかのようににらみつけている。
「お客様だ、しっかり見張れ」
彼が店員へと静かな声で伝えると、しぶしぶといったところで店員は岩屋らから目線を外した。土産物といっても、昔の刀の模造品や、この砦の見取り図といったものばかりで、それもかなりの粗悪品だ。捕まらないのが不思議なものだが、ほかの店も似たり寄ったりの状態なのだろう。
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