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「俺らはこいつを探してやってきた。こいつとこいつの仲間をぶっ殺すためにな」
「お前らもか」
「ああ、そうだ」
岩屋は言いつつも紙を折りたたむ。
「そこで、だ」
しゃがんで男と同じ目線になってから岩屋が提案した。
「今回、俺らは同じ目的を共有しているのがわかったわけだ。そこで俺らはその共通の敵を倒すために共闘するべきじゃないか」
通訳し終わると、男らは目を合わせてどうするかを考えているようだ。
「それをここで答えるわけにはいかない」
「だろうな」
岩屋は立ちあがった。




