僕の異世界復讐話し

3429.

「でも、こっちの世界もまだまだ来たばかりだけど、いいところかもね」

　ベンターナは焚火を見つめながらもペロースへと話しかける。まわりはほぼほぼ暗闇だ。星明りというものも見えないのは、森の中で、広場のようになっているとはいえ、頭の上には大きな枝が広がっているからだろう。焚火の火が大きくなりすぎないように調整しながらも、ペロースが返す。

「なんとなくだけど、のんびりできそうよね。少なくとも向こうよりかは」

「ねー、やっぱりそう思うよね」