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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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3412.

「やあ」

 アルダースは片手をあげて村人へ挨拶をする。その村人が部外者を見慣れていないのは、挨拶を返すのもぎこちないこともあったが、それ以上に明らかに不審者を見るときの目つきであると同時に、相手が敵か味方かを図りかねているところからも明らかだった。

「すまない、急に話しかけてしまって。私たちは旅の途中で、たまたまこちらに立ち寄ったんだ。少しばかり、食糧を分けてくれたらうれしいんだけど」

「……通りすがりにやるものはない」

 返事が来たということは、少なくとも殴り合いにはすぐには発展しないようだ。

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