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岩屋らは森の中で待機となり、ペロースとアルダースの二人が村へと歩いていくことにした。あらかじめ、衛戍基地が周辺の調査を行っていてくれたおかげで、多少の知識はあった。このふもとの村については、おおよそ30人ほどが自給自足の生活をしている村とされていた。石の基礎の上に木造の2階建て程度の住居を建てて、家族ごとに暮らしているらしい。使っている言葉も一部については把握できていた。これらは洞窟に住んでいた原住民らが使っていた言語に近いものだったことも功を奏した。それらについては、特にアルダースに集中して教育させた。




