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「……では、わたしひとりで行くことになりましょうが、それでよろしいでしょうか」
「そうだな、いや、ペロース」
岩屋が声をかける。ペロースはほかの人らよりも頭1つか1つ半ほど小さい。いわゆる童顔というものである。表の世界ではロリだとか言われていたが、こちらではそれを使うことになるだろう。
「君はその天性の才を生かしてくれ。そうだな、アルダースの娘とでもしておいたらしっくりくるんじゃないか」
「はぁ」
不承不承ながらも、それでも任務遂行のためということで無理やり納得しようとしている表情だ。




