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「では必要と思われる荷物は持ったな」
銘々カバンを一つ背負い、あとはいくつかの物を肩や腰につけている。これらはみな途中で使い捨てにもなりそうなものばかりだ。ただし、カバンだけは頑丈なものを使っている。中身がどれだけ変わろうとも、これだけは変わりそうにない。
「全員、よくここまで来てくれた。とても感謝する、しきれないほどだ。だが、これから行くのは今までとは全く違う、まったくの見知らぬ土地。言葉も人種も超えた先にある、ただ一つの目標に向かっていくこととなる。今は仲間もいるが、我々以外には全く敵だともいうべきところへと向かう。それでもついてきてくれるか」
「閣下、すでに心を決めております。我々は自らの意思でここに立っておりますので」
そうだよな、と言わんばかりにスカイハルは少し横を見た。




