僕の異世界復讐話し

3402.

「では、各員、必要な物資をカバン1つに詰めれるだけ詰めてくれ」

　岩屋は班員らに命ずる。彼らは特殊部隊の中でも精鋭揃いであり、スカイハルを筆頭にして岩屋がまだ将軍位にいたころからの付き合いである。もう何十年となるだろう。

「これからはここに戻ってくることはほとんどできない。それを前提にしておいてくれ」

「了解です」

　スカイハルはどうやら副班長として動くらしい。最低限という考えもあるものの、できるだけ多めに持っていこうという思いもあるようだ。