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司令部棟の一つの会議室が特別に整えられており、そこにあらかじめ岩屋が指示していたものが所狭しと置かれていた。とりあえず持っていけるものだけではなく、必要になりそうなものを置いておいてほしいという、あいまいな指示だったようだ。
「一応、閣下からの連絡に基づいて、必要であろうと思われるものを取り揃えておきました。いかがでしょうか」
素晴らしい、といわんばかりに岩屋は基地司令へと言葉を返す。
「少なからず必要なものをよくそろえてくれた。礼を言う」
岩屋の言葉に、基地司令は頭を深々と下げた。




