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歩いていると、どんどん人とすれ違う。最初は数人単位で、簡単に数えられる範囲に収まっていた。しかし、それも最初の数キロまでで、それからは加速度的に人が集まってきていた。噂が噂を呼び、反乱軍という組織だったものではなかったものの、ほとんど同義ともいうべき集団となっていた。
「いつの間にか大所帯になったな」
その先頭をひたすら歩き続けるのはモルスであった。相変わらず、横にはスルーとラグがいる。この3人を慕い、あるいは奉執将軍に反感を抱いている者たちが、ここに集まり、行進をしているのであった。




