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「では細かい打ち合わせも必要になるでしょうね。どうすれば私の方が上司なのだと知らしめることができるのかという点に集中して」
岩屋はライタントの言葉にいちいちうなづいて見せる。その上で、すでにアウトラインは決めているようだ。
「そのために私を呼んだので?」
「そうだが、今の状況、こちらからライタントさん側へと話すことは基本ない。それに内乱の話とくれば自ずから気づくと思ったのだが」
「それは話していただかなければ分かりませんよ。私だからこそ、このようにお伝えしますが、他の人らでは絶対にできませんからね」
ライタントが半ば呆れるようにして岩屋へと言った。




