僕の異世界復讐話し

3343.

「歩哨、警戒を解除せよ。命令だ」

「はっ」

　歩哨は、岩屋へと敬礼をしてからその場を離れていく。一度屯所へと戻るのだろう。それを見つめつつも秘書長が岩屋へと話しかけてくる。

「陛下、よろしいのでしょうか」

「ああ構わん。だが一つだけ頼めるか」

「何なりと」

　少し歩き出した岩屋の1歩後ろを秘書長がついて行く。

「サザキを、娘を見張っていてくれないか。できれば24時間の常時監視を」

「24時間、ですか……」

　発言に少し疑問を持っているようだ。