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327.
奉豪将軍は、やはり選挙で当選した。これは、岩屋たちが考えた通りであった。
「以後も、奉豪将軍としての職務を全うしてほしい」
「はい、頑張って行きたいと思います」
奉豪将軍へと、岩屋は電話で祝いの言葉をかけた。電話を置くと、何か走ってくる音が、廊下から響いてくる。バダンと思いっきり扉が開かれて、兵が駆け込んできた。
「閣下、急に失礼します。しかし………」
そう言いながら、後ろからの圧力に負け、よろよろと執務室の中に入る。その後ろから武装した兵4人と一緒に、なにやら甲冑を着た人物が、執務室へと入ってきた。




