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「では、このようにしましょう」
岩屋がそう宣言をすると、4人一斉に立ちあがり、そして岩屋と奉豪将軍同士で握手を交わした。これで、無事それぞれの契約が交わされたことになる。将軍同士の約束事だ。これはまず破られると言うことはないだろう。
「では、あなた方は、ここから出ないことを、約束して下さいますね」
「ええ、いいでしょう」
岩屋からの言葉に、奉豪将軍がうなづいた。ここといわれたが、範囲は王宮全域となる。ここまで岩屋が将軍に寛容なのは、奉豪将軍の降伏理由に共感したからだ。




