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1か月が過ぎると、計画もしっかりとまとまった。すなわち、奉豪将軍領への侵攻計画である。これは、今回からシャホールを決して使わないというヒカイロネの極めて強い意志により、人馬、車の複合軍により行われることとなった。
また、今回の侵攻計画において、初めて飛行機が飛ぶことが了承されることとなった。すでに1個小隊とはいえ、陸軍傘下に航空部隊が整備されたことが、大きく影響していることは、疑う余地がない。
岩屋は、兵舎前の広場に勢ぞろいした5個連隊を端から端まで見る。そのうち1個連隊分は、工員からなる部隊であった。




