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岩屋は一旦、工員らを兵舎へと送り、自身は将軍執務室へと戻った。奉豪将軍を攻めるとはいえ、向こう側もいずれは来ると言うことは知っているだろうから、それ用に対応策を検討しなければならないのだ。その一方で、兵はしっかりと鍛錬を重ねなければならず、それのための計画も作らなければならない。そう考えると、おのずと最短ラインが見えてくる。
「……兵の練成期間を1か月としよう」
岩屋は、国家の頭脳であるライタント、ヒカイロネ、ゴアフラの3人との会談で、それを決めた。そこから逆算して、今後の計画も練って行かなければならない。




