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「条件か。飲めるかどうか、それはわからないぞ」
岩屋は、ヒカイロネに話す。正直なところ、岩屋は何かしらの条件が付くだろうと言うことを予想していた。それは、ヒカイロネ自身の率直な気持ちを、すでに聞いていたからだ。それに沿うように、というのが、岩屋が考えていた、最低条件である。すなわち、絶対条件としての平和利用、非軍事利用。それに、相対条件として、警察権行使でのシャホールの使用。そのあたりだろうと。
それを知ってか知らずか、ヒカイロネは岩屋に対して、堂々と条件を述べ始めた。




