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日がすっかりと昇り切り、誰もが目を覚ますころ、岩屋は朝食をとっていた。
「では、行くとしようか」
皿に盛られて出てきた朝食全てを、きれいに食べつくすと、脇に侍立していたライタントに合図をかける。皿はすぐに片付けられ、テーブルクロスを新しくしてから、作戦地図が提示される。そして、ライタントが主要メンバーの前で地図のあちこちを指示棒で指さしつつ、説明をはじめる。
岩屋は、そんなライタントの様子を、ジッと見つつも、要所要所で、更に詳細な班分けや追加の説明などをしていた。こうして、打ち合わせが無事に済むと、鎧に身を包み、手元には銃と剣を持ち、馬へと乗り、奉勝将軍の王宮目指して最後の進軍をはじめた。




