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僕の異世界復讐話し  作者: 尚文産商堂


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210.

「そうだ。やはりと言ったが、自覚はあるわけだな」

「ええ、あなたがここまで来るほどなのでね」

 岩屋の話を聞いてからラグは、ゆっくりと立ち上がる。指を体の後ろで組みながら、机から回り込むようにして岩屋の目の前へと歩いてきた。

「それで、私に辞めてほしいと。ふさわしくないから」

「そういうことだ。僕が任命したのだから、僕が君を辞めさせる」

 そのことを聞いたラグは、突然声をあげて笑いだした。

「何がおかしい」

「あなたが私を任命した?まさか。私を任命したのは、奉王将軍その人ですよ」

「そうだな」

 だが、といい、岩屋もラグに立ち向かうように立ちあがった。

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