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209.

「さて、貴方がどうしてきたのかは、よく知っています」

 ラグが、腕を机の上に置きつつ、岩屋たちに話す。

「なら、すぐに本題に入れそうですね」

「ええ、そのようです」

 岩屋の代わりにライタントが答えた。それに対して、にこやかにラグは応じる。岩屋は、そこに無理やり加わって言った。

「君は、どうやら奉葎将軍の器にふさわしくないようだ。引退をしてもらいたい」

「やはりですか」

 ラグは、寂しそうな笑顔になり、岩屋にそう答えた。

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